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【読了】「くちびるに歌を」中田永一・著

 

くちびるに歌を (小学館文庫)

くちびるに歌を (小学館文庫)

 

 「願い」と「想い」の物語。

すべてのものが繋がっている、関わり合って生きている、と深い場所で感じさせる。

人間関係だけではなくて、たとえば空とか、花とか、海とか、緑とか、そういった自然物とも関わり合う。その日々の中で、心に抱える重たい荷物を軽くさせる機能が、私たちには備わっている。

その感情は、「願い」と「想い」によって結ばれる。

 

ひとつひとつの描写が生きている。愛おしいと感じた。

 

ただ、登場人物でいうと、唯一「好きじゃない」と思う人がいるんだが、その子が物語の中心に寄っているのだ。なんか、少し悔しさがある。物語の雰囲気からしても、ナズナが最も愛おしいんだけれどもなあ。

贅沢な不満であるが。