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【読了】「女の穴」ふみふみこ・作

 

女の穴 (RYU COMICS)

女の穴 (RYU COMICS)

 

 
表題作の「女の穴」と、「女の頭」が私にはすんなり入ってきた。
例えば、性行為に相手への情があるか否かとか、
相手の情に性行為の有無の判断が必要か否かとか、
そういった振り返りの手前に、事実として厳然とあるものは、
「相手と行為したこと」だ。
その事実は、どれだけ未来に進んだとしても拭われることはなく、
ひたすらに自分の身体を介して、相手と何かを交信したことの証になる。
その「何か」は、状況によってすべて異なるし、
例えそれが倫理観から外れているとしても、
しかし自分の身体が相手と共有されたことは、否定の余地は一切ない。
心を満たしたのか、満たされなかったのか、
その振り返りに何も見いだせなかったとしても、
行為の事実の中で、
相手と自分自身に身体を賭けて託す何かがあったことは、
すべて肯定ができるし、その肯定は欠かせないものだと感じる。


その肯定が、相手と自分を何より救うものであってほしい。
とても難しいことだけれど、ずっとそれを信じていられたら嬉しい。

 

「女の穴」の、ラストシーン。
私としては、彼女の表情に何か報われた気がしたし、
至極自然なものだとも感じた。